公認チーフインストラクター
布川 忠夫 Tadao Nunokawa
- 2003
- 東京四谷にてクラヴマガを松元國士(クラヴマガジャパン創始者)の元で練習生としてスタートする
- 2005
- アメリカのクラヴマガ・ワールドワイドのチーフインストラクター、ダーレン・レバイン氏の日本初のインストラクターコースを受講し正式にクラヴマガ指導者としてスタートする。
- 2006
- アメリカロサンゼルスのクラヴマガ・ワールドワイドの本部にてインストラクターコースを完遂し、正式にKMワールドワイド、ジャパン両団体認定のインストラクター資格を取得。
- 2008
- クラヴマガ・ジャパンにてインストラクターの統括職に就任、以降インストラクターの管理&育成、カリキュラムの改編、イベントの企画と実施、メディア対応など日本に不在がちな松元國士に代わり多くの実務をこなし実績を残す。と同時に剣術、小太刀、太氣拳など伝統武術も修め、指導員資格を得る。
- 2013
-
日本人で最高レベルのクラヴマガ・ジャパン&米国ワールドワイド認定のブラックベルトを取得する。同時にクラヴマガ・ジャパンの執行役員に就任し、多くのインストラクターを育成、クラヴマガを日本国内でさらに発展させる。
また警視庁や航空自衛隊、海上保安庁など多くの官公庁特殊部隊、民間警備会社(ALSOK、SECOM等)から公式、非公式問わず要請を受けクラヴマガを指導する。 - 2019
- 日本でトップレベルのクラヴマガを14年以上、3万人を指導してきた経験と実績をもとにさらに今まで修練してきた伝統武術のエッセンスも加味して誰でも本当に役立つ、プロにも通用クラヴマガ、どんな状況でも身を守れる技術、練習体系を確立し、普及させるべく新たにクラヴマガ・フォアフロントを立ち上げる。
メディア出演歴
- 雑誌
- Tarzan、フルコンタクトKARATE、月間GONG、COMBATマガジン、MISS、Strike And Tactice、ELLE、週刊プレイボーイ、Hanako、Frau、他多数
- テレビ
- 今夜比べてみました(よみうりTV)、DON!(日テレ)、ZIP!(よみうりTV)、ちちんぷいぷい(毎日放送)、雨上がりの「やまとナゼ?しこ」(朝日放送)、朝生ワイドす・またん!(日テレ)、未来創造堂(日テレ)、他多数
- 製作監修
- 東京DOGS(ドラマ)、交渉人(ドラマ)、GOEMON(映画)、JACCS CARD(CM)、レインフォール(映画)
- コンサルティング
- 危機管理、暴力犯罪の分析と対策、格闘技、護身術等マーシャルアーツ全般
クラヴマガ・フォアフロント、チーフインストラクター布川忠夫に聞く
なぜ、クラヴマガ・フォアフロントを立ち上げたのか?
クラヴマガの指導を始めて14年になります。日本でトップレベルのクラヴマガを3万人以上に指導してきました。その中で試行錯誤した経験や実績をもとにより簡単に習得でき、かつ体格差やプロの格闘家相手でも通用するように今まで修行してきた伝統武術のエッセンスを取り入れた技術やカリキュラムを確立しました。それらをひとりでも多くの方に知ってもらい、習得してもらいたい、それによって暴力犯罪の被害者を一人でも減らしたいという想いから、クラヴマガ・フォアフロントを立ち上げました。
現在の日本の護身術について教えてください
現在、護身術というくくりで言えば、非常にいろんな流派が増えてきました。特に対ナイフや拳銃などいろんなテクニックがあふれています。しかし派手でカッコいいだけで実戦で使えない技も多々見受けられます。つまりどの業界にも当てはまることですが、普及とクォリティーが必ずしも比例しません。ここ数年ナイフなどによる殺傷事件が多発している今だからこそ本物の護身術が必要になってくると考えています。そのためには教える側であるインストラクターのクォリティー(実力、実績)がとても重要で、きちんとした護身術(あらゆるリスクを想定)を教えることができなければ、もしもの時に命を落とす可能性さえあります。フォアフロントでは、現状に満足することなく常にリアルを追求し、あらゆる状況で通用するレベルの高い技術・知識、を提供できるよう、スタッフ一同ブレることなく常に精進しています。
実戦重視の護身術とは?
武術などにおいて、何年も修行しないと取得できない技は運営側の都合でしかないと、実戦を掲げている流派の人たちは口を揃えて言います。本来護身術は、身を護るためのものですので、早く身につけることができないと意味がありません。またいままでのクラヴマガでは、競技、試合などがないため、どうしても習得が実感しにくい部分がありました。なのでフォアフロントでの日頃のトレーニングでは緊張感を維持するために常に実戦を想定し、毎回違うシチュエーションでトレーニングします。護身術は、競技格闘や武道とは違ってただ技が上手くなるための練習ではなく、実戦でいかに普段の練習の成果を発揮できるかが重要になってきます。 つまり状況に応じて使うべきテクニックの選定、またその技が失敗した場合のリカバリー、などあらゆるリスクを想定した護身を指導する必要があります。
それから同じテクニックを練習するにしても毎回違うシチュエーションで行うことで、技の理解度も高まり覚えやすく、いざというときにパニックになりにくくなります。それから実力行使した後の警察への通報、目撃者や証拠確保(自分が後の捜査や裁判で不利にならないために)などの事後の注意点も含めた総合的な護身を指導します。そういう実戦形式のトレーニングをインストラクターが常に工夫し、実施することで会員さんたちのモチベーションアップにも繋がっています。
フォアフロントには未経験者が多い?
昔は、クラヴマガを学ぶ人は、格闘技経験者がほとんどでした。しかし、最近は未経験者の方がとても増えてきています。世の中に物騒な事件が増えたことによる、犯罪や危機に対しての意識が変わってきているからだと思います。フォアフロントでは、現役の警察官や自衛隊員、各捜査機関などプロの方も多くトレーニングされています。格闘経験者が襲ってきたとしても対抗できるようなより質の高い実戦的なトレーニングをおこなっていますが、残念ながらいつも犠牲になっているのは一般人の方です。それを何とかしたい、そのためにはクラヴマガが護身術として、もっと身近な存在になってほしいと考えています。そういう意味で、未経験者にこそぜひ知ってもらい、体験してもらいたいと思っています。
クラヴマガを通しての様々な活動とは?
これまで、ドラマや映画のアクションシーンなどで監修をおこなってきました。それがご縁で芸能人の方々のプライベートレッスンなどもおこないました。ある芸能人の方からは、ボディーガードをしてほしいと頼まれたこともあります。しかし、私は資格を持っていないのでお断りはしましたが、それで安心されるならとスタッフとして同行をしたこともあります。また、近年では、多種多様な凶悪な事件が起きており、警察官が拳銃を奪われてナイフで刺されるなどプロでも対応しきれないようなケースも増えています。そんな中で、危機管理や護身についての相談や問い合わせも多くあり、コンサルティングやセミナー、講演などをおこなうことも増えてきています。
クラヴマガという存在とは?
私にとってクラヴマガは、人生のコンパスであり、ひとつの考え方です。人生のあらゆる問題の解き方を示してくれます。その考え方がいろんなことに活きてきます。例えば、対人関係や、ストレス、生活のあらゆる場面での対処の方法に通じています。人は生きている中で様々な脅威と出合います。クラヴマガは、その脅威に対してどう向き合うかを教えてくれます。そして、どんな複雑な問題でもシンプルに考え、対処できるようになりました。会員さんも同じようなことを言ってくれます。ぜひこれをひとりでも多くの方に伝えていきたいと思います。