これから護身術やクラヴマガを習う方へのメッセージ
私はもう歳だから、私は運動苦手だし、私は小さいから非力だから、格闘技はこわいし自分には無理、と思っていませんか?
「弱い者ほどやるべきなんです!」(弱者がいつも犠牲になってるから)、「自分が攻撃してないから相手もしてくるはずがない、なんて思ったらダメだ」、「最初の一発はくらっても二発目は絶対くらうな」、「誰も助けてくれないぞ、自分で抜け出すんだ!あきらめるな」、「目を逸らすな、危険だからこそしっかり目開けろ」、「でも無駄な闘いはするな、闘うなら必ず勝て、迷うな」、「絶対生き延びろ!」布川先生の沢山の言葉がまさにクラヴマガ・フォアフロント護身の根幹であり理念です。こんな護身術を私はほかに知りません。ぜひ体験してください、楽しいだけではない世界が広がると思います。
ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」とクラヴマガ・フォアフロント
作者はかの有名な、いや悪名高きナチスドイツ収容所から生存した精神医学者であり、哲学者でもある。
あの五木寛之氏も愛読しており「生きてゆく力を失いそうになった時、苦しくてたまらない時、私は何度もこの本を読み返して生きるとはどういう事なのか?と答えと力をもらうのだ」と綴っていました。
私も長い人生において、苦しく辛い時この本を何度も読むようになりました。
その本の中のエピソードの一つに「人は自分であきらめたときに死ぬ。そうなってしまうともう彼の眼に何も映らず、仲間の励ましも届かずそのまま死んでいくのだ。」そんな一節がありました。
ある日のトレーニングで布川先生が指導で「人間は生きようとする意志が大切なんだ、たいした怪我でなくても本人が “もう駄目だ”と思い込んだらそれで助かるはずの命も助からない。だからこそクラヴマガ・フォアフロントでは身体だけでなく、メンタル、考え方のトレーニングでもあるのだ。いきなりの事件や犯罪、災害すべての危機を乗り越えるためには体力、筋力、瞬発力も必要だが、一番大切なのは、何があっても生き延びる、どんな状況でも絶対あきらめない精神力である」と、その言葉を聞いた時、私は「夜と霧」の一節を思い出した。
こんなメンタルのトレーニングを教えてくれる場所をほかに私は知りません。
私は身体が小さく、年齢も高く、若くパワーあるメンバーのミットを持つことさえ難しい時があります。けれど、またトレーニングに行こう!!といつも思うのはそこには身体だけでなくメンタルトレーニング(新しい考え方も)という学びが沢山あるからです。それは単にみんなでミットを打ったり、蹴ったりするとにかく “楽しいから”だけではない深い教えを感じるからです。
しかし現実のトレーニングは明るく、楽しく、お茶目に冗談でみんなを笑わせてくれる先生がいるから、皆で大笑いする事も沢山あります(笑)。